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Viva! 職人 TASSE建築日誌
第一章 「出会い」
第二章 「小豆参戦!」
第三章 「棟梁 登場!」
第四章 「にわか大工 床を張る!」
第五章 「階段板はいずこに」
第六章 「棟梁の技の数々」
第七章 「電気屋さん、水道屋さん、クロス屋さん」
第八章 「店舗ファサード」
第九章 「タイル職人チーム参上!」
第十章 「階段手摺りを作ってくれませんか?」
第六章 「棟梁の技の数々」
まずは 「棟梁語録」から
大工は小僧の頃から始めないとダメだね、年食ってるのは先に頭で考えるから手が止まっちまって先へ進むのがおそいんだ。」
器用過ぎるのもかえってダメなんですよ。器用な奴は小手先で出来ちゃうからそこまでだけど出来ない奴は色々考えて工夫しようとしますからね。そのくらいの方がいいんですよ。」
道具が使いこなせりゃ大工は誰にでもでますよ、要は、さてどうするかという時に智恵がどれだけ出せるかってことです。」
何でも俺に頼めば何とかしてくれると思ってんでしょう、何とかしますけどね。」
こうして思い返しながら書いてみるとまさに職人!
どうでしょう、カッコイイですねえ。

朝風呂にでも入ってくるのでしょうか、棟梁はいつでも石鹸のにおいがします。朝は誰よりも早く現場に来て、きっちり決まった時間に仕事を始め、午前と午後の2回の休憩をしっかりとり、夜の晩酌が不味くなるから3時以降は物を食べない。(特に甘いもの)暗くなったら道具や木屑をきちんと片付けて仕事は終了。
「棟梁、細工もの得意だから指物師になれますね」と話しを向けると
「今から一年生はいやだね、このまま大工で充分」との返事。
「ウチは代々ずーっと大工」ということですし、やっぱり大工が大好きなんだなあと思いました。
「最近の若いのは技を覚える気がないからなあ。もう教えるなんてこともないですねえ。」と少し寂しそうに話していたのが印象的でした。
「次から次へと難題を持ってくるから毎晩さてどうしようかと考えて眠れなくなっちゃうよ。」
と嬉しそうに文句を言いいながら、ベテランの技の数々を見せてくれました。
今回はそんな棟梁の仕事をご紹介します。
<店舗の窓枠>
本来窓枠はハウスメーカー規格なのですが、店舗と2階のささやかな多目的スペースに限り木製で作ってもらいました。大小合わせて14の窓枠が木製になりました。
サッシの寸法に合わせて正確に作られた枠とフレーム。 フレームの縁を丁寧に面取り、角もきれいに加工してあります。 やさしい雰囲気に仕上っています。オイルを4回塗り込みました。
<店舗入口たたき>
「入口の床がこんな風にラウンドしているとちょっといい感じですよね」
打ち合せの時に何気なく言った一言が設計のMさんの指示でそのまま図面に載り、基礎工事の職人さんが律儀に型枠で作り、ある日現場に行ってみるとこうなっていました
「あれー? 本当にやってくれたんだー。 しかし床板貼る時大変そうだなあ。」自分で言っておきながら何ですが、いざ実現すると現場の人は大変だ、の好例です。これを見た棟梁
「またご苦労なことにしましたねえ、頑張って貼ってくださいな」
ええっー!やっぱりそうですよね。
貼るのは「わ・た・し」ですよねえ。(トホホ)
棟梁が作ってくれた根太基礎に床材を手前まで貼ってきました。
ラウンドまわりには、切れ目を細かく入れることで曲げた合板を2枚回しています。(技!)
このあと回り込むように床板を貼っていきました。ラウンドにはみ出た部分を棟梁がグラインダーで綺麗に切り落としてくれました。
後日、工房の床タイルを貼ってもらった時に来ていた左官屋のOさんに仕上モルタルで嵩上げしてもらいました。
石のタイルと石の目地砂を置いてみました。
ここは取り外しが出来るので、今後季節に合わせて敷く素材を交換する予定です。プチリフォームのできるタタキです。
<店舗の庇>
店舗ファサードを印象づける大きな要素のひとつなので庇をどうするかは難題でした。
「わぉ〜っ!いったいどうすればいいんだあー!!」
ギリギリまで決められずにいたのでかなり切羽詰っていた私、相方の「こんなのどお?」に救われました。
その時のスケッチ(相方作)
さそっく棟梁と打ち合せです。
ふ〜ん、カマボコ型だね、構造は考えるけど屋根材はどうするの」
あっ、まだそこまで考えてません、どうしたらいいでしょう?」
(このころは研究熱心で親切な棟梁に何でも相談しまくってました)
わたしも専門じゃないから判らないけどホームセンターで板金板買ってきて貼りゃあいいんじゃないの?防水シートは外壁に使ったのをあげるから下に貼り込めばいいでしょう。」
(うーん、まったく見当がつかないけど、なんとかなるだろう。)
ここまでくると変な自信(勘違い)がついてきているのでした。
そして翌日の午後、現場に行って本当にビックリしました!
「も、もう出来てるうー!!」
「何い。そんな驚く事ないでしょ、こんなんでいいんでしょ?」と
棟梁はちょっとニヤッとしてみせたのでした。
棟梁の技 (スゴイです)
相方の板金作業
軒下に羽目板を貼りました。穴はダウンライト用です。
正面にも羽目板を張り、合わせ目にコーキング。
白くペイントしました。
・その他の棟梁の仕事の幾つかを写真で紹介します。
棟梁と過ごした夏は、色々な技術を教わり、沢山の話しを聞き、本当に楽しく作業に取り組むことができました。あっという間の3ヶ月でした。
そんな棟梁と弟子(?)の店舗流し台製作の模様は、開店直前進捗情報「TASSE木工事業部」でお伝えする予定です。
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第七章 「電気屋さん、水道屋さん、クロス屋さん」
大工工事と平行して行われるのが電気と水道の配線工事です。電気と水道は内壁が貼られる前に配線しなければならないのでこの頃は職人さんの出入りが重なって現場もにぎやかです。
特に電気は照明器具を取り付ける位置に下地から電線を正確に出しておくために大工さんとコミュニケーションを取りながら作業を進めなければなりません。図面では、あくまで頭でイメージした位置を基に配置しているだけなので実際の現場では(色々な条件が影響してくるために)調整が必要です。
今回は照明器具もほとんどを自前で手配しました。
http://www.amenity-world.com/
電気屋のKさんと共通認識を持っておくために実際の照明器具の写真を載せた配置図を作り、そこに入荷予定日も書き込んでおきました。あとはそれを手にしながら現場で微妙な位置の調整をしながら配線出しの位置を決めました。
(自分でOKを出した以上は自分の責任になります。)
手配していた業務用のエアコンの取り付けもこの時期に行われます。
エアコンはタカラサービス
より購入しました。
(ちなみに給湯器はアイテック
で購入)
驚くことに、それなりに高額な買物にもかかわらず建材や設備のほとんどをネットで購入しました。割れなどによる返品交換が2社ありましたが、対応もスムーズでしたしなんの過不足もなく問題はありませんでした。納得のいく買物ができたと思います。素人でも簡単に建材や住宅設備機器が買えるスゴイ時代になりました。
照明器具を取り付けるKさん。丁寧で真面目な仕事をしていただきました。 排水管工事中のYさんの逞しい背中。ユンボの操作は実に鮮やか。
1Fトイレは少しレトロな雰囲気にまとめました。
水道栓金具はアメリカ製のものを選択。
水栓金具を取り付け中のYさん。
興味のある方は、株式会社ヤスダプロモーション
http://www.yasupro.comをご覧ください。
八王子は丘陵地が多く、水圧は高台に合わせて設定されているため平地で2〜3位の水圧がみなみ野あたりでは7位とかなり高いそうです。蛇口からの水量は給水栓元で調整できますが、かかってくる圧は変えられないので必然的に負荷が大きくなりパッキンなどの持ちが他と比べて悪いことが多いという話しです。住んでいるところの水圧なんて今まで気にもしなかったので勉強になりました。
大工工事が終了してすぐにクロス貼りです。始めの2、3日は2階の住宅半分を女性の職人Oさんが貼ってくれました。
クロス業はご夫婦でされている方も多いのですが、奥さんは助手である事がほとんどなのでOさんのように独立した女性の職人さんはめずらしいと思います。聞けばもう10年のキャリアで現在はお父様が経営している内装業の仕事以外にもフリーで仕事をされているそうです。女性ならでは?丁寧できれいな仕事です。
OさんのURLは
http://www.world-inte.com
Oさんのあとを引き継いで残りの全てを貼ってくれたのはHさんです。
吹き抜けに足場が組まれました。
足場の上のHさん。
2階の天井から1階の床までつなぎ目無しで貼っています。最近は吹き抜けのある住宅も増えてきているのでこうして足場を組む事も多いそうです。

話しをしてみたらお住まいがとても近いことが分かりました。私もこの頃は建具の塗装作業をしていたので、施主というよりも職人仲間?という感じで建材情報や最近のクロス屋さん事情、Hさんのご家族の楽しいお話しなどを聞きながら、毎日遅くまで一緒に作業をしました。
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第八章 「店舗ファサード」
店舗ファサードだけはハウスメーカーさんの
外壁を使わずに塗り壁にすることにしました。
実は店舗の窓を特別注文したために入荷まで長い間ズーッとこの状態でした。たまたま通りかかった他の営業所の方が心配して営業担当K氏まで電話してきたそうです。
「なにがどうしてあんな事になっているんだ、大丈夫なのか?!」
「実はお店なんです」(答えに窮するK氏でした。)
ホント色々とご苦労かけてすみませーん。
7月の終わりにようやく窓が入荷しました。
米・マーヴィン社製の三連窓です。規格ケースメントを組み合わせて色々なデザインの窓を作ることができます。フルで仕様発注するよりもリーズナブルです。なによりも室内側がパインの無垢材でできているのが選んだ理由です。外側もアルミクラッドと無垢材のどちらでも選択することができます。随分と悩みましたが耐久性やメンテナンスを考えて外側はアルミクラッドにしました。
横浜のノースウッド株式会社に注文しました。こちらでは木製建具やドアノブなども購入しています。
気軽に手伝ってくれたのは、並びの現場に来ていたタイル屋のUさんとTさん。
(後に工房のタイルを貼ってくれた職人さんたちです。次回第九章タイル編をお楽しみに)
窓が付きました!
ハウスメーカーでは日本の防火基準を厳しく守っているため今回隣地から3m以内にある右の窓は防火基準をクリアしていてなおかつ窓枠が木質のものにこだわっている我々の要望に合った旭硝子製の「木まど」にしました。

<外壁の左官仕事>
長い間雨や風を凌いでくれた合板がようやく取り外されました。かわりに不燃ボードが貼られようやく仕上げの左官工事です。
あっという間の早い仕事でした。職人さんの腕もスゴイがジョリパッドも優れものです。
北と南の壁にジョリパットを塗りつける左官屋さん。
建具は建材市場(高崎店)でもアウトレット品を購入しました。建材市場ではたまたま洗面化粧台を発見!一体型の人工大理石トップで、相方が希望していた大きい洗面ボウルです。
(その後ボウルの形状がちょっとした揉み洗いに抜群の角度だったのもうれしい掘り出し物でした。)
早い段階で決めたので洗面所のサイズをこれに合わせてつくりました。  
工期が長引き足場がなかなか外れなかったのでなんと鳩が巣を作ってしまいました。 ビックリ!
(この後さすがの鳩も騒々しい環境に怯えたのかお引越ししました。)

こうして大工工事が無事に終了しました。
第九章 「タイル職人チーム参上!」 に続く

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